昔の歯医者は恐怖の巣窟だった。

これは私が通っていた歯医者のお話。

子供のころは母親の言うがまま。
どんな家庭でもそうだと思います。
(無論常陽最終決定は父)

特に医者など子供が選べるわけはなく、うちは両親が共働きだったので必然的に母の職場にほど近い歯医者に通わされました。
母の職場からは歩いて2分くらいで、本当にすぐそばだった。

小学校1年生くらいから通い始めたけど、多分小学校の歯科検診などでひっかかったのが最初だと思います。
私もすごい虫歯だった。

三姉妹の末っ子で、両親は共働きで仕事詰め。
私は姉たちと好き勝手おやつを食べて、はみがきも撫でる程度で日々暮らしていた。

案の定、歯溶けて虫歯になり、歯科検診でひっかかるという安定の虫歯街道です。
もちろん痛くなって泣いて、治療して…と大人になってまでも悩まされました。
永久歯までガッツリ虫歯になっていましたから。

歯を磨きなさい、と再三言われてもきちんと磨かなかったのは自分。
痛い思いをする度、歯をきちんと磨こうと思うけど、痛みが治まればまたいつもと同じ生活。

そしてもう一つ。
歯医者が無茶苦茶キライだった。
通っていた歯医者が恐怖過ぎたのです。

ボロッボロの一軒家のような歯医者。
いや、一軒家だったんだと思う。
トイレに行きたくて迷ったら、台所に行きついてしまった事がある。

昔ながらの建て方というか…居住と歯科と両方を兼ね備えた場所であったのだと思う。
先生の家族に出くわす事も何度となくあった。

木造のくら~い建物だったのです。
そして受付に診察券を出すけど、受付には誰もいない…
暫くするとひょこっと受付の方から男性が出てきて、さっと診察券をもっていく。

そしてここで大事なのが、自分がどの患者さんの次にこの病院に入ってきたかをチェックすること。
先に誰が入ってきたかを考えるは難しいので、後に入ってきた人をチェックしつつ、ドキドキハラハラしながら待合室で待つのです。

なぜなら診察・治療時に、受付から名前を呼んでもらえないから。
だって受付に人はいないんだもの。

その代わりといってはなんだけど、診察室の方からブザーが聞こえてくるのです。

ビィィィィー!!!!

というホラー話に出てきそうな機械的な音がして、先生に呼ばれるの。
そして自分の番を把握している人から順に診察してもらうのです。

私は小学生だったし、一人で通っていたので、しょっちゅう順番抜かされたりしてました。
これも嫌な理由のひとつ。

ブザーで呼ばれてついたさきは、無機質な器具が立ち並んだ診察室。
もうビジュアルが怖い。
木造に灰色な金属たち並んでるの想像してください。
清潔感とかないし(消毒してるだろうから清潔なのでしょうが)、今の時代ならジグソウが住んでてもおかしくない場所です。
(ジグソウを知らない人はSAWでググってね。)

そして治療が無茶苦茶強引で痛いのです。
虫歯になった私が悪い、たとえ荒療治でも治して貰わなければずっと痛いまま。
涙を堪えて、目を瞑って耐えました。
でも、我慢できなかったの。

歯を抜くのに麻酔もせず、マンガかよ!!と突っ込みたくなるような器具でズボッと抜かれた日には、さすがに大粒の涙がこぼれました。

もうその時小学6年とかだったと思うんだけど、本当に痛くて我慢ならんくて母親に泣きながら訴えたんです。
あの歯医者には二度と行きたくない、と。

6年間も通ってないではよ言えよって感じなんですけど、母親に気を使って言えなかったのでしょうね。
職場から近かったから、治療の後は母の仕事が終わるまで給湯室で遊んで、一緒に帰るのが楽しみだったってこともある。

でも私はその楽しみが奪われてもいいから、あの超絶痛い歯医者は嫌だったのです。

そして家に帰り、姉二人と私と母親四人で歯医者会議。
(姉たちも同じ歯医者に通っていました。)

母『くま子が麻酔なしで歯を抜かれたらしいから、もうあそこやめようと思う。
送迎が大変だから皆も別の同じ歯医者に変えてくれない?』

姉2『まじで!やったー!』

母『…ん?いつも歯を抜くとき麻酔してもらってないの??』

姉1『…麻酔…?歯は麻酔ナシで抜くもんだと思ってたけど?』

三姉妹、全員麻酔ナシの抜歯で皆こっそり泣いていることが判明。
母は医者まかせで治療の事は特に興味がなかったので、全員がそんな状態とは知らず。
痛かったのなら、歯医者を変えたかったのなら早く言えばいいのに、なんて具合でした。
そして肝心の私たちも『やだって言って良かったのか…』という不思議な感情をもっていました。

…うちの三姉妹は洗脳されやすいのかもしれない…

こわっ

まあそれはさておき、そんな幼少期のマッドサイエンティストな雰囲気溢れる歯医者のお陰で、歯医者がとってもキライになってしまいました。
今考えたら、子供の歯にブスブス麻酔したりするよりは、健康的なのかもしれないけど、精神的ストレスがハンパなさすぎて二度とごめんです。

自分がこんな目に合っているにも関わらず、自分の娘に同じ道を半分ほど歩ませてしまったのではないか…という気持ちはありますが、ここからはきっちり向き合っていきたいです。

つい虫歯が見たくないから、気が付かないふり、虫歯の話題を遠ざける。
そんなんじゃなくて、子供も一緒に歯について考えられるようになるのが理想ですね。

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